東京都豊島区
山手通りに現れた14階建の壁住宅
山手通りに面したこの賃貸用共同住宅は大通りに面した表の顔と住宅街に面した裏の顔の二面性を持っている。山手通りからみると14階建ての薄い壁にしか見えず中に部屋があるのが不思議な感じをうけます。変則的な敷地形状を逆手に取っただまし絵的遊び心の結果です。一方裏の住宅街からみると住宅街への威圧感を減らすと共に太陽の反射を分散させるために大きく弧を描くどっしりとしたボリュームの外観に、横連続のアルミの手摺が単調になりがちな共同住宅のファサードのアクセントとなるよう設計されています。またこの建物は14階の高層棟と足元の4層の低層棟からなり大通り側にシングルユース、住宅街側にファミリーユース、そして低層棟にデラックスシングルユースの72世帯で構成されています。